目次
1.メンタルトレーニングの領域
2.アスリートが鍛えるべきメンタル
3.メンタルを鍛える
4.まとめ
1.メンタルトレーニングの領域
メンタルの専門家は大きく分けて2種類の専門家がいます。
1つは心が病気になってしまった時にマイナスから0に持っていくためのアプローチ・サポートを行うカウンセラー、精神内科医、臨床心理士。
もう1つは0の状態からプラスに持っていくためのアプローチ・サポートを行うメンタルコーチ、メンタルコンサルタント。
メンタルコーチは、様々なメンタルトレーニングのスキルを使い、ビジョンや目標を持ったアスリートやビジネスマンのサポートを行います。
「心・技・体」の心の部分を鍛えるもので、技術、体を鍛え成長させられるように誰でも鍛えて成長させることが可能です。
2.アスリートが鍛えるべきメンタル
今まで「心・技・体」の心の部分はメンタルや精神力という言葉で表されてきました。
このメンタルを明確にした概念を「心理的競技能力」といい、「心理的競技能力」は5つのカテゴリーに分けられます。
「競技意欲」・・・競技に対するやる気、モチベーション
「精神の安定・集中」・・・1つの事柄に注意を集中する力
「自信」・・・自分はできると信じる力
「作戦能力」・・・予測力、判断力
「協調性」・・・他人を尊重し、助け合う
メンタルという大きなくくりで表されてきたものが、5つのカテゴリーに分けられたことで、何を鍛えることなのかがわかりやすくなったと思います。
3.メンタルを鍛える
競技者が競技において、技術を身につけるためにトレーニングを行いスキルを身につけるように、メンタルも同様にメンタルトレーニングを行い必要なスキルを身につけていきます。
例えば練習中ではパフォーマンスを発揮出来るが、大会になると緊張でパフォーマンスが発揮出来ない選手がいたとします。
緊張している状態とは自律神経系の交感神経が優位な状態なので、副交感神経を優位にしてあげる必要があります。
自律神経系にアプローチする方法として呼吸法があり、自発的に呼吸をコントロールすることで副交感神経優位にしていきます。
緊張している時は無意識に呼吸が早く浅くなる傾向があり交感神経が優位になるので、そこを自発的にゆっくり深く行いリラックスしている時の呼吸を行うことで、状態をリセットしていきます。
どのタイミングでどのくらいやるのかには個人差があるので、前日の夜おこなう選手、当日の朝おこなう選手、会場でおこなう選手などさまざまで時間も個人によって違うので、試合でベストのパフォーマンスを発揮することから逆算して、自分を理解しながらメンタルのスキルを身につけていきます。
4.まとめ
競技において日々努力を積み重ねながら少しづつ上達していくように、メンタルも日々努力を積み重ねながら少しづつ強くなっていくので自分のメンタルはどこが強くてどこが弱いのかを理解して適切にアプローチしていく必要があります。
行動したことに対して自分の変化を感じ取りながらよりよいものにしていき、日々努力を積み重ねながら鍛え、成長していくことが重要になってきます。