目次
1.心理的競技能力の種類について
2.「競技意欲」
3.「精神の安定・集中」
4.「自信」
5.「作戦能力」
6.「協調性」
7.まとめ
1.心理的競技能力の種類について
今まで「心・技・体」の心の部分はメンタルや精神力という言葉で表されてきました。
このメンタルを明確にした概念を「心理的競技能力」と言い、「心理的競技能力」は5つのカテゴリーに分けられます。
「競技意欲」「精神の安定・集中」「自信」「作戦能力」「協調性」
メンタルという大きなくくりで表されてきたものが、5つのカテゴリーに分けられたことで、何を鍛えることなのかがわかりやすくなったと思います。
以下に「心理的競技能力」の5つのカテゴリー「競技意欲」「精神の安定・集中」「自信」「作戦能力」「協調性」について解説していきます。
2.「競技意欲」
最近ではモチベーションという言い方もされていますが、やる気のことです。
さらに「競技意欲」は4つに細分化されます。
「忍耐力」・・・練習や試合の苦しい場面で耐える力
「闘争心」・・・練習や試合に対する闘志
「勝利意欲」・・・試合や相手に勝ちたいという気持ち
「自己実現意欲」・・・自分自身の成長の欲求
この細分化された4つの項目を高いレベルで保つことが、日々のトレーニングの意識や習熟を変えてくれ、目標達成を引き寄せてくれる要素にもなってきます。
3.「精神の安定・集中」
試合中や練習中に過度に緊張し過ぎている時や、反対に緊張感の欠如がある時に、自分の精神状態を適切な状態にコントロールする力であり、また今この瞬間に自分が集中するべきものに集中する力です。
さらに「精神の安定・集中」は3つに細分化されます。
「自己コントロール能力」・・・自分自身の心をコントロールする力
「リラックス能力」・・・不安や緊張を抑える力
「集中力」・・・集中するべきものやことがらに適切に注意を向け、その状態を継続する力
持っている実力を出し切るために必要な要素であり、実力があってもこれらの能力が低いとトレーニングの意味合いも低いものとなってしまいます。
これらの能力を身に付けることで大舞台でも自分を出し切ることが出来るようになります。
4.「自信」
自分に対する信頼です。
さらに「自信」は2つに細分化されます。
「自信」・・・自分の能力などに対する自信
「決断力」・・・失敗を恐れない力
自信は1日で手に入れられるようなものではなく、自分の能力や自分自身の行ってきたこと、周りからの評価など様々なことがあり、日々の積み重ねが重要になってきます。
5.「作戦能力」
競技やに関する作戦を練習や試合において的確に構築、実施できる力です。
さらに「作戦能力」は2つに細分化されます。
「予測力」・・練習中や試合中において先を読む力
「判断力」・・・その状況において的確な判断を下す力
「作戦能力」は専門競技を行っていく中で、成熟していく能力でもあります。
また集団競技の場合はチームのプレースタイルやその時の作戦においても変化することもあり、チームでのトレーニングが必要な場合もあります。
6.「協調性」
所属するチームや、チームメイトに貢献する気持ちのことです。
「協調性」は細分化されません。
協調性は団体競技に必要とされるように思いがちですが、個人競技においても競技団体に所属することや、サポートしてくれる人と活動することに対して重要な要素になってきます。
またチームや人に貢献しようとする気持ちが人間性を高め、競技能力向上に繋がってくることも多くあります。
7.まとめ
「心理的競技能力」の5つのカテゴリー「競技意欲」「精神の安定・集中」「自信」「作戦能力」「協調性」について解説していきましたが、メンタルという大きなくくりでなく細分化した中で自分のメンタルの強い所と弱い所を理解して、今自分自身に足りないメンタルの要素は何なのかを考え自分自身のメンタルを向上させていって欲しいと思います。